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歌詞投稿コミュニティ「プチリリ」

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真夜中の住人

アーティスト:冬組  アルバム:「MANKAI STAGE『A3!』~WINTER 2020~」MUSIC Collection 

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「お、おい?」 「……助けて」 「おはよう、 昨日は世話になったね」 「これ、あんたが作ったの?」 「冷蔵庫にあるもので作ったから 大したものはできなかったけど、 一宿一飯のお礼」 「すげ。どこの嫁だよ」 「それなりに長く生きてるけど、 嫁って言われるのは初めてだな」 「うまっ! 俺は瀬尾浩太。あんたは?」 「玲央……九頭玲央だよ」 「玲央。行く場所がないなら しばらくこの部屋 使ってもらってもいいけど」 「こんな得体のしれない男を 家に置くの?」 「や、部屋も綺麗に してくれてるし……美味い。 いてくれたら俺が助かる」 「お人好しだね。 じゃあ、お世話になろうかな」 「あんたは食べないのか?」 「食事の時間が不規則なんだ。 僕のことは気にしないで食べて」 「さすがだね。いつもと違う 頼りない感じがよく出てる」 「強く見せてる俺のほうが 演じてるのかも しれないですけどね」 「それをサラッと言える丞は、 大人だし強いよ」 「せっかくこのメンバーなんだ。 とことん冬組らしく 繊細に行きましょう」 「うん」 「行ってきます」 「行ってらっしゃい」 「追い出すかよ。 昨日……助けてって言ってただろ」 「ごめんね……」 「お隣さんですか? 今日から引っ越してきました、 泉です」 「瀬尾です。ご丁寧にどうも」 「会社ですよね。 引き止めちゃってすみません」 「いえ、なんか困ったことあったら いつでも言ってください」 「聞いたぞ。 行き倒れの男を拾ったって? 怪しすぎるだろ。 アラサー向けのドラマか 漫画じゃねんだから」 「ほっとけ。玲央は良い奴だよ。 飯も美味いしな」 「はあ。んなこと言ってっと いつか痛い目見るぞ」 「どうかねどうかね? ワタシのサラリーマン役は?」 「正直驚いた。 こういう役もさらっとできるように なったんだな」 「優れた芸術家は 何をしても一流なのだよ」 「頼もしいな」 「さあ好きなようにやりたまえ。 我々が支えるよ」 ごめんねと言うのも ずるいかもしれないね 僕は君の命を喰らってる だけど どうしてだろう 君の血が欲しいのに 君の血が欲しくないんだ 「昨夜はすまない」 「……何が?」 「どうも最近悪夢に うなされるんだ。 寝てる時、たぶんうるさかったろ」 「浩太は静かに寝てたよ」 「ならよかった」 「人の心配より自分の……」 「ん?」 「ううん。体は大丈夫? 会社は行ける?」 「ああ。今日も玲央の飯食ったから 元気だよ。行ってくる」 「おはようございます」 「おはようございます」 「そうだ瀬尾さん。 平日もお休みなんですか? 昼間にも隣から 物音が聞こえるので……」 「ああいえ、ちょっと友達が 泊まってるんです」 「そうなんですか……。お友達が」 「どうだ?紬から見てみんなは」 「シンプルに尊敬してる。 どんな細かい演技も 受けて返してくれるし、 みんなの演技も ホントに多彩で面白い」 「ったく、一番やってるやつが それ言うかよ」 「オレ達は……冬組に出会うために 芝居をしてきたんだね」 「……だな!」 「おい瀬尾。顔色悪りーぞ」 「ちょっと今日は寝不足かもな」 「今日だけじゃねーよ。 ここ一週間ずっとだぞ。 一週間って居候が来てからだろ? やっぱそいつおかしいよ」 「玲央のせいじゃないって」 「いいや怪しい。一回会わせろ」 「いい寝床を見つけたじゃないか。 ボクにも分けてくれよ」 「彼はそういうのじゃない。 干渉するな」 「冷たいんだな。 ボクとキミの仲でしょ?」 「用がそれだけなら帰れ、 フランツ」 お前が何にうつつを抜かしてるか 知らないが ボク達は所詮 わかってる 太陽の光は強すぎる ……それでも 光には憧れてしまうだろう? 闇を忌み嫌うのは人間の弱さだよ 共に生きられはしないかと 願ってしまうのさ 「あれ?玲央。あれは誰だ?」 「あいつが居候か? やっぱ絶対怪しい」 「そんな奴じゃないって。 おーい、玲央!」 「浩太……」 「あいつか。確かにいい身体だね」 「フランツ、場所を変えよう」 「逃げた!さてはあいつら 犯罪組織の一員とかだろ」 「いい加減にしろ、野々宮。 ……でも、 なんで無視したんだよ?」


投稿者: nanase
プチリリ再生回数:22





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